『冬、ふたりで灯す灯り』第3章:凍る湖と、焚き火の声

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 昼過ぎ、ふたりは小さなバスに揺られて軽井沢の郊外へと向かった。

 目的地は「氷湖(ひこ)」と呼ばれる、人里離れた小さな湖だった。厳冬期には湖面が完全に凍り、真っ白な風景が広がるという。

 降り立ったバス停には、雪がうっすらと積もっていた。吐く息はすぐ白くなり、頬にふれる風が痛いほど冷たかった。だが、空は澄みわたっていて、冬らしい青がどこまでも続いていた。

 歩いて十五分ほどで、湖が見えてきた。

 真っ白な鏡のように凍りついた湖面。その上には雪がふわりと積もり、誰の足跡もなかった。

 真理子は思わず立ち止まった。

「……音が、消えたみたい」

 誠も同じように息をのんでいた。

「こういう静けさは、絵にするのが難しいんです。音がないからこそ、表現しづらい。でも……一番描きたくなる景色ですね」

 湖畔にはベンチがあり、そのそばには管理棟が設けられていた。中には簡易のストーブと、外で使える焚き火台が置かれていた。

「薪を使っていいそうです。……焚き火、しませんか?」

 誠が提案した。

 管理人に許可を得て、ふたりは焚き火台を準備し、薪を重ねて火をつけた。

 パチパチと弾ける音。赤い炎がゆらめくたび、冷えた空気が少しずつやわらいでいく。

「焚き火の音って、心の奥にあるものをほどいてくれますね」

 真理子がぼんやりと炎を見つめながら言った。

「うん。……無言でも苦じゃないって、貴重なことですね。誰とでも、できることじゃない」

 ふたりは温かいハーブティーの入った水筒を回し飲みしながら、時間の流れをただ感じていた。

 火のそばにいると、いつもより素直になれる気がした。

「……昔の私は、誰かに頼るのが苦手でした。弱いと思われるのが怖くて。けど、あなたといると、不思議と……頼ってもいいって、思えるんです」

 真理子の言葉に、誠は何も言わなかった。

 ただ、そっと自分の手袋を外し、真理子の手の甲に触れた。

 彼女の手は冷たかったが、その手を取った彼の指先は、焚き火でほんのり温かかった。

 遠くから、雪を踏む小鳥の声がした。

 それだけが、ふたりの世界に差し込む音だった。

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